素質論Lスタイル

2016年6月3日金曜日

十二運(その二)

前回からの続きです

「六十干支表」の中から素質タイプ555(帝王)に対応する干支のみを並べてみて、何故、この組み合わせを同じタイプとみなすのかというところからです
・己巳
・丙午
・壬子
・丁未
・戊午
・癸亥


陰陽五行における十干と十二支それぞれが、陰と陽、そして木・火・土・金・水に分類されることを理解する必要があります。また五行は、さまざまな事象の変化に例えられます。ここではわかりやすいように季節をあてはめます

【十干】甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
・木 ~ 甲(陽)/乙(陰) 春
・火 ~ 丙(陽)/丁(陰) 夏
・土 ~ 戊(陽)/己(陰) 中庸
・金 ~ 庚(陽)/辛(陰) 秋
・水 ~ 壬(陽)/癸(陰) 冬

【十二支】子
・木 ~ 寅(陽)/卯(陰) 春
・火 ~   巳(陰)/午(陽)  夏
・土 ~ 丑(陰)/辰(陽)/未(陰)/戌(陽) 中庸(土用)
・金 ~ 申(陽)/酉(陰) 秋
・水 ~ 亥(陰)/子(陽) 冬

上記の十干十二支を素質タイプ555(帝王)にあてはめると以下のようになります
(十干のは中庸でありますが、火と同じ扱いになります。十二支のは中庸で、巳午未という並びの中で夏に含まれます~夏の終わり、つまり土用~理解しやすいように、ここでは土を外します)

・丙午~ 火(陽)+火(陽) 夏 
・壬子~ 水(陽)+水(陽) 冬
・丁未~ 火(陰)+土(陰) 夏
・癸亥~ 水(陰)+水(陰) 冬   

素質タイプ555(帝王)に該当する干支は両方とも同じ季節、つまり干(天干と呼ばれます)が極まった状況を表現しているのです(真夏、真冬)。

四柱推命で、十二運は十干十二支の変化の指標であり、それに性格をあてはめることに批判的な術者も少なくないようです。

私個人として、素質タイプは、性格というよりは持って生まれた行動パターン(癖)というように解釈しています。ついつい無意識のうちに出てしまうので、それが人生の課題であるように感じられることも多々あります。

素質論を学んで間もない時は、人を素質タイプで決めつけてしまいがちです。しかし素質コア60分類を学んだ時に、同じタイプでも全く違うことに気がつきます。素質タイプは、その人の性格ではなく傾向性なのです。

※干支の組合せパターンは「陰陽順逆」と言って十干の陰陽で異なったり、流派により異なったりと深入りすると迷いが生じます。陰陽五行も陰陽論と五行論を歴史のどこかで結合したものなので、土用を火(火局)にあてはめたりするなど、多少の無理が生じています。この記事では最もわかりやすい帝王を例にしてみました





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