素質論Lスタイル

2016年1月15日金曜日

ゼン・マクロビオティック

十数年前に読んだ書籍が目に留まりました。
桜沢如一著「ゼン・マクロビオティック 十日で人生を変える<7号食>の秘密」です。

その理論や実践方法を、約3ヵ月間忠実に実施した結果、体調が悪くなったことも思い出しました。
その書籍では、食事量の7割を玄米にするよう提言されています。玄米はビタミンCを除く、ほとんどのビタミン・ミネラルを含む完全食とも言われますが、消化が悪いのが欠点です。時間に追われるビジネスマンが一口ごとに100回も咀嚼することなど無理な話なのです。最も基本的なことを実践していなかったのだから、体調が悪くなったのは当然の結果でした。

それ以来、何か試みる時には自己流でなく専門家のもとで実践するように心がけているしだいです。マクロビオティックについては、さまざまは意見があるものの、桜沢氏の言葉には心打たれるものが多く存在します

この書籍にある宇宙の原理を記述しておきます

1.オモテがあるものにはウラがある(空間における同一律と矛盾律の否定)
2.ハジメがあるものには、オワリがある(時間における同一律と矛盾律の否定)
3.世界に同じものは一つもない(同一律の否定)
4.オモテが大であれば、ウラも大である(排中律の否定)
5.すべての対立は相補的である。たとえば、始め・終わり、表・裏、正義・不正義、自由・奴属、幸福・不幸、上昇・下降、拡散・凝集、愛・憎しみ(形式論理の否定)
6.すべての対立するものは、陰と陽の二種に分類でき、それらは相補するものである(弁証法的宇宙学の基礎)
7.陰と陽は、無限、絶対、一なるもの、神、あるいは「無限の広がり」の二つの腕である

桜沢さんの言葉に「与え続けても失うものは何もありません。なぜなら、あなたは生命そのものを、すなわち宇宙そのものを、何も払わずにもらったのですから」というものがあります。

マクロビオティックは海外からダイエット・美容などと共に逆輸入された感があり、「玄米菜食」という部分だけが取り上げられていますが、「豊かな人生」を主眼に、東洋的宇宙原理を生活に取り入れることを可能にした奥深き哲学なのです


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